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偽りの記憶と諸尺度 : 被暗示性尺度(GSS, CIS)と解離体験尺度(DES)   :   False memories and some scales : GSS, CIS, and DES 

作成者 仲, 真紀子
作成者の別表記 NAKA, Makiko
日本十進分類法 (NDC) 370
内容 記憶が変容し, 再構成されるものであることは古くから指摘されている(Bartlett, 1932; Loftus, 1982; Neisser, 1988; Spiro, 1980)。だがこのような指摘は実際にあった出来事が幾分なりとも記銘され, 保持されていることを前提としている。これに対し近年では, 実際に体験しなかったことまでもが「記憶」として植えつけられ, 「想起」され得ることが問題とされるようになった(Ceci, 1995; Ceci, Leichtman & Gordon, 1995; Loftus, 1997; Loftus, Coan & Pickrell, 1996; Loftus, Feldman & Dashiell, 1995; Loftus, 1994; 高橋, 1997)。例えばCeciらは幼児に, 幼稚園を訪問したサム・ストーンという人物について, 実際にはなかったことの「記憶」を植えつけている。彼らはサムの訪問に先がけ, 幼児にバイアスのかかった情報を与え, またサム訪問後, 繰り返しバイアスのかかった質問を行うことで, サムが本を破いたり, 熊のぬいぐるみを汚したりしたという偽りの「記憶」を作り出した(Ceci, 1995; Ceci, Leichtman & Gordon, 1995)。またLoftusらは児童から老人までを対象に, ショッピング街で迷子になったという「記憶」を(Loftus, 1997; Loftus, Coan & Pickrell, 1997; Loftus & Ketcham, 1994), Hyman, Husband & Billings (1995)は学生を対象に, ウェディング・パーティでパンチ・ボウルをひっくり返したという「記憶」を, またSpanosらは学生を対象に, 乳児の頃, ベビーベッドの上にモビールがかかっていたという「記憶」を作り出している(Loftus, 1997の引用による)。このような記憶の形成には(1)何かを思い出すよう圧力をかけること, (2)その(実際にはなかった)「出来事」について繰り返しイメージを喚起するよう求めること, (3)そのイメージが偽である可能性を追究しないこと, そして(4)例えば「誰々もそれが事実
公開者 千葉大学教育学部
コンテンツの種類 紀要論文 Departmental Bulletin Paper
DCMI資源タイプ text
ファイル形式 application/pdf
ハンドルURL http://mitizane.ll.chiba-u.jp/meta-bin/mt-pdetail.cgi?cd=00024683
ISSN 1342-7407
NCID AN10494720
掲載誌情報 千葉大学教育学部研究紀要. I, 教育科学編 Vol.46 page.1-18 (19980228)
フルテキストへのリンク http://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/AN10494720/KJ00004299743.pdf
情報源 Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University. I, Pedagogy
言語 日本語
著者版フラグ publisher


Total Access Count:

929 times.


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