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「心配性」の実証的一考察   :   An Empirical Study on "Sinpai-sho" 

作成者 根本, 橘夫, 毛利, 新治, 寺島, 泰誉, 中沢, 智, 山本, 真理
作成者の別表記 Nemoto, Kitsuo
日本十進分類法 (NDC) 370
内容 本稿は, 心配性についての実証的な一考察である。心配性を一つの個人特性としてとらえ, 心配性者の実態を明らかにすることをめざした。研究Iでは, 調査法により, 意識的側面から心配および心配性の実態に迫った。得られた多くの結果のうちの幾つかを挙げれば, 次の通りである。(1)子ども・青年の心配ごとの最頻内容は, 勉強や成績にかかわることである。(2)最も心が安らぐのは眠る時である, という回答が最頻である。(3)青年の65%強は, 心配性であると回答する。(4)そのうち心配性の矯正を希望する者は, 60〜80%である。(5)心配性者の精神生活は, よりストレスフルである。(6)矯正希望心配性者は, 非希望心配性者に比し, より心配により苦しめられており, 他者とのより頻繁な交渉をもとうとしている。研究IIでは, 研究Iの結果より示唆された心配性者の心理的特性に関する仮説を, 質問紙法及び投影法により, 検証した。その結果, 次のような知見が見出された。(1)心配性者は, 非心配性者に比し, 一般にself-esteemが低い。(2)しかし, 他者との優劣に関する領域では, 両者に差がない。(3)心配性者は, 非心配性者に比し, 一般に孤立傾向が強い。(4)この傾向は, 男子において著しい。(5)心配性者は, 非心配性者に比し, TAT反応において不快感情反応が多い。(6)また, TAT反応において, 事象を外的圧力に帰す反応が多い。(7)また, TAT反応において, 他者や外界を脅威的なものととらえる反応が多い。(8)また, TAT反応において, 事象の予測を悲観的にとらえる反応が多い。(9)しかし, TAT反応における優越欲求反応には, 両者に有意な差はない。以上, 得られた結果につき, 簡単な考察がなされた。
公開者 千葉大学教育学部
コンテンツの種類 紀要論文 Departmental Bulletin Paper
DCMI資源タイプ text
ファイル形式 application/pdf
ハンドルURL http://mitizane.ll.chiba-u.jp/meta-bin/mt-pdetail.cgi?cd=00025393
ISSN 0577-6856
NCID AN00179512
掲載誌情報 千葉大学教育学部研究紀要. 第1部 Vol.33 page.25-43 (19841220)
フルテキストへのリンク http://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/AN00179512/KJ00004298772.pdf
情報源 Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University. Part I
言語 日本語
著者版フラグ publisher


Total Access Count:

717 times.


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