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ウルグアイ・ラウンドの構図 : 農業交渉をめぐる主要国のポジション分析を中心として   :   The Configuration of the Uruguay Round 

作成者 磯崎, 育男
作成者の別表記 ISOZAKI, Ikuo
日本十進分類法 (NDC) 370
内容 前章でみたように, 主要国の行動, ポジションは, ラウンドの経過とともに, 歩み寄りの方向で若干の変化がみられるが, いくつかの点で大きな隔たりもみられる。具体的には, (1)農業の国境調整措置, (2)輸出補助金, (3)国内支持, (4)交渉方法, (5)ガット・ルール問題, (6)動・植物の検疫制度において, それらのリンケージをからめ, 濃淡を含めた対立がみられるが, ここでは特に前三者に関し個別に対立点等を整理してみよう。第一に, 農業の国境調整措置では, アメリカが関税化を, ECが関税化を認めつつも, 国境調整を存続させるリバランシングを提案している。ケアンズ・グループは, カナダがガット11条2項Cの存続を主張し, 戦線を離れたものの, アメリカ案に近い提案となっている。一方, 日本は, 輸入数量制限を行っている品目についてアクセスを考慮しつつも, 食糧安全保障論に基づき, 例外措置を認めさせようとしている。次いで, 輸入補助金に関しては, アメリカが相当程度の削減(10年間で90%以上)を農業保護の廃止を条件に主張しているのに対し, EC, 日本とも漸進的削減, ケアンズ・グループは最終的に撤廃を含め一定期間内の削減をうたっている。第三の国内支持については, アメリカが最も貿易歪曲的な政策については10年間で75%以上, その他の貿易歪曲的な政策は30%以上の削減であり, EC及び日本は, わずかな削減(ECは支持総体の削減を考慮), ケアンズ・グループは, カナダの異論はあるもののアメリカ案に近い。ところで, ラウンドの中途で出されたドゼウ案, ヘルストローム案, ドンケル案が, どの提案に近いかを考察すると, 全体として, さまざまな案の妥協の産物であるが, アメリカ案に近いことがわかる。国際
公開者 千葉大学教育学部
コンテンツの種類 紀要論文 Departmental Bulletin Paper
DCMI資源タイプ text
ファイル形式 application/pdf
ハンドルURL http://mitizane.ll.chiba-u.jp/meta-bin/mt-pdetail.cgi?cd=00025569
ISSN 0577-6856
NCID AN00179512
掲載誌情報 千葉大学教育学部研究紀要. 第1部 Vol.42 page.163-196 (19940228)
フルテキストへのリンク http://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/AN00179512/KJ00004298962.pdf
情報源 Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University. Part I
言語 日本語
著者版フラグ publisher


Total Access Count:

805 times.


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