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「寝殿造庭園」と「浄土庭園」の比較研究 : 「法成寺」の庭園意匠の特徴に関する考察   :   'On the Features of the Design of the Hojoji Temple Garden' : A Comparative Study of Jodo- and Shindenzukuri-gardens 

作成者 多々良, 美春, 白井, 彦衛
作成者 (ヨミ) タタラ, ミハル
作成者の別表記 Tatara, Miharu, Shirai, Hikoe
日本十進分類法 (NDC) 629
内容 寝殿造庭園が自然の再現を試みたものであるとし, 浄土庭園が浄土景観の創造を目的として造られたものであるとするならば, その目的の相違がそれぞれの庭園景観に何らかの影響を及ぼしていることが考えられるであろう.また, 藤原道長によって造営された「法成寺」や, 道長の子, 藤原頼通によって造営された「平等院」では, 庭園内に作り物の樹木や花・鳥の飾り物などの, いわゆる人工装飾物が配置されたことが知られている.このことは前述の『作庭記』から読み取ることのできる, 寝殿造庭園の作庭の主旨には相反する行為ではないかと考える.従って, 「法成寺」や「平等院」の庭園には, その庭園景観において寝殿造庭園との違いがあったと推測する.そこで, 本稿では, 古典文学に登場する庭園を対象として, 浄土庭園と寝殿造庭園の庭園景観の相違を, 庭園の構成要素, 及びそれらが構成する庭園意匠から受ける印象を分析することによって, 明らかにすることを試みた.さらに「法成寺」の庭園を事例として, 人工的な装飾物が庭園景観に及ぼした影響について考察した結果, 1当時の貴族が持っていた浄土のイメージに自然的な要素が見られないこと[第2章], 2文学作品の中でも人工的なモチーフに浄土のイメージを抱く傾向が見られたこと[第3章], 3地中や池の周囲にかなりの数量の人工的装飾物を設置する必要があったらしいこと[第4章], の理由から, 「法成寺」の庭園景観は寝殿造庭園の景観[第2章参照]とは相違が認められると推察した[第5章].具体的には, 建物前の池の周囲には人工的装飾物を設置するためのかなり広い空間が確保され, そこにはいわゆる『作庭記』的な, 自然的モチーフによる自然景観を表現
The present study is intended to analyze Hojoji Temple's garden in terms of components and impressions through the literature in the Heian era. Because there was the difference between Jodo-gardens to Shindenzukuri-gardens on the those construction objects. Jodo-gardens had the object to components of the landscape of Jodo, and Shindenzukuri-gardens demonstrated by the components of the landscape in the natural world, or the "artificial" objects standing for the imeges of Jodo laid in Hojoji and Byodoin Temple's gardens. These characteristics of the gardens of the Jodo temples are incompatible with a mode of the Shindenzukuri-gardens, with reference to the Sakuteiki context. The results of this study, Hojoji temple's garden had been conjectures that had the openspace around the pond which for laid the "artificial" objects, and not demonstrated by the components of the landscape in the natural world that was incompatible with a mode of the Sakuteiki context.

公開者 千葉大学園芸学部
コンテンツの種類 紀要論文 Departmental Bulletin Paper
DCMI資源タイプ text
ファイル形式 application/pdf
ハンドルURL http://mitizane.ll.chiba-u.jp/meta-bin/mt-pdetail.cgi?cd=00026528
ISSN 0069-3227
NCID AN00142658
掲載誌情報 千葉大学園芸学部学術報告 Vol.51 page.77-85 (19970328)
フルテキストへのリンク http://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/AN00142658/KJ00004283753.pdf
情報源 The technical bulletin of Faculty of Horticulture, Chiba University
言語 日本語
著者版フラグ publisher


Total Access Count:

564 times.


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