The Oil Syndrome and Economic Policy in Indonesia and Mexico   :   オイル・シンドロームと経済政策 : インドネシアとメキシコ 

作成者 Usui, Norio
作成者 (ヨミ) ウスイ, ノリオ
作成者の別表記 臼井, 則生
日本十進分類法 (NDC) 620
内容 本稿は発展途上国において輸出ブーム現象が誘発する構造調整問題, すなわちオランダ病を回避するために如何なる政策対応が求められるのかを明らかにするため, 1970年代に原油ブームを経験し, しかも対照的な経済パフォーマンスを示したインドネシアとメキシコの経済運営に関する比較検討を行ったものである.両国の経済運営にはいくつかの相違点が存在し, 特に政府財政, 対外借入ならびに為替レート政策に対照的な点が見い出された.メキシコは潤沢な原油収入が存在するなかで野心的な開発政策を展開し, 財政ならびに貿易収支の赤字を拡大させ, 結果的に政府の経済運営に対する信認が失われるなかで生じたキャピタル・フライトをファイナンスするため対外借入への依存度を増大させた.また, 対外不均衡を解消するため為替切り下げを実施したものの, 適切な需要管理政策が欠落したために, その効果は限られたものとなった.こうしたメキシコの状況に比べ, インドネシアの政府財政ならびに対外借入のあり方は比較的コンサーバティブであり, しかもこれらの対応は同時に実施された為替切り下げと整合性を有するものであった.メキシコが製造業部門の停滞というオランダ病の兆候を見せる一方で, インドネシアがオランダ病の影響を回避しえた理由のひとつは, こうしたマクロ政策対応の相違にあるものと考えられる.また, メキシコにおいては原油収入の多くが石油生産拡大のための公共投資という形で用いられたのに対し, インドネシアではオランダ病の影響を受けると考えられる製造業ならびに農業といった貿易財部門への投資として用いられた.原油ブームによる収入が貿易財部門の供給能力を増大す
Indonesia and Mexico provide an interesting contrast with regard to economic performance during the oil boom in 1970s. In this paper, we attempt a comparison between Indonesia and Mexico in their policy responses to the oil boom with special reference to the dutch disease. Our results suggest that there exists a striking contrast in their adjustments, especially in their fiscal, foreign borrowing, and exchange rate policies, and confirms the conventional understanding that a booming government should be conservative, as was the case in Indonesia, in its macroeconomic management to avoid the dutch disease. Equally significant, investment use of oil revenues to strengthen the tradable sector is another factor responsible for Indonesian success.

公開者 千葉大学園芸学部
コンテンツの種類 紀要論文 Departmental Bulletin Paper
DCMI資源タイプ text
ファイル形式 application/pdf
ISSN 0069-3227
NCID AN00142658
掲載誌情報 千葉大学園芸学部学術報告 Vol.51 page.215-226 (19970328)
情報源 The technical bulletin of Faculty of Horticulture, Chiba University
言語 英語
著者版フラグ publisher

Total Access Count:

875 times.

Related Materials in