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p53遺伝子と消化器癌の化学療法   :   p53 gene and chemotherapy for gastrointestinal cancer. 

作成者 鍋谷, 圭宏, 落合, 武徳
作成者 (ヨミ) ナベヤ, ヨシヒロ
作成者の別表記 Nabeya, Yoshihiro, Ochiai, Takenori
キーワード等 p53遺伝子, 癌化学療法, アポトーシス, チミジル酸合成酵素, ジヒドロピリミジン脱水素酵素, thymidylate synthase (TS), dihydropyrimidine dehydrpgenase (DPD)
日本十進分類法 (NDC) 494.5
内容 近年の分子生物学の進歩により, 癌化学療法においてアポトーシスによる細胞死が重要な機序であることが解明されてきた。特に, 代表的なアポトーシス誘導遺伝子であるp53のStatusは抗癌剤治療に対する腫瘍の反応性を決定する重要な因子である。消化器癌においては, p53の変異により正常なp53の機能が喪失すると種々の抗癌剤に耐性となることが報告されている。更に基礎実験において, 正常なp53を腫瘍細胞に強制発現させることにより, アポトーシスを誘導する抗癌剤の抗腫瘍効果を高め得る可能性が示唆された。教室では, こうした事実に基づいて切除不能進行食道癌に対する野生型p53遺伝子導入療法の臨床試験を開始予定であり, その結果が期待される。一方, 癌化学療法の研究は, これまで抗癌剤の作用点を中心とした生化学的・酵素学的研究により進歩してきた。消化管癌の化学療法における基本薬剤である5-FUを例にとると, 代謝関連酵素であるチミジル酸合成酵素[thymidylate synthase (TS)]やジヒドロピリミジン脱水素酵素[dihydropyrimidine dehydrogenase (DPD)]の腫瘍内活性と腫瘍の5-FU感受性あるいは副作用との関係が解明され, これらに注目した腫瘍の5-FU感受性の予測あるいは5-FUの抗腫瘍効果の増強に多大な興味が寄せられている。最近, こうした抗癌剤代謝関連酵素の発現にp53が関与している可能性も示唆され, 有効な抗癌剤とその投与法を選択するためには, p53を初めとする腫瘍の遺伝子異常やそれによる細胞周期の変化・アポトーシス誘導の有無は無視出来ない。将来的に, 画一的なプロトコールではなく, 個々の腫瘍の遺伝子異常を加味した抗癌化学療法が求められるようになると思われ, 今後の研究成果が期待され
公開者 千葉医学会
コンテンツの種類 雑誌掲載論文 Journal Article
DCMI資源タイプ text
ファイル形式 application/pdf
ハンドルURL http://mitizane.ll.chiba-u.jp/meta-bin/mt-pdetail.cgi?cd=00030639
ISSN 0303-5476
NCID AN00142148
掲載誌情報 千葉医学雑誌 Vol.75 no.6 page.307-314 (19991201)
フルテキストへのリンク http://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/AN00142148/KJ00004214620.pdf
情報源 Chiba medical journal
言語 日本語
著者版フラグ publisher


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p53遺伝子
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