生体部分肝移植で救命しえた肝性昏睡V度の亜急性型劇症肝炎の1例   :   A case of subacute fulminant hepatitis rescued by living donor liver transplantation in hepatic coma grade V. 

作成者 小林, 進, 落合, 武徳, 堀, 誠司, 鈴木, 孝雄, 清水, 孝徳, 軍司, 祥雄, 剣持, 敬, 島田, 英昭, 岡住, 慎一, 林, 秀樹, 西郷, 健一, 高山, 亘, 岩崎, 好太郎, 牧野, 治文, 松井, 芳文, 丸山, 通弘, 三浦, 文彦, 伊藤, 泰平, 近藤, 悟, 大平, 学, 吉永, 有信, 北林, 宏之, 小林, 豊, 間宮, 俊太, 金澤, 正樹, 小川, 真司, 河野, 陽一, 平野, 剛, 中西, 加寿也, 志賀, 英敏, 織田, 成人, 平澤, 博之, 一瀬, 正治, 大塚, 恭寛, 吉田, 英生, 大沼, 直躬, 横須賀, 収, 松谷, 正一, 今関, 文夫, 丸山, 紀史, 税所, 宏光, 根橋, 紫乃, 篠塚, 典弘, 佐藤, 二郎, 西野, 卓, 野村, 文夫, 加藤, 佳瑞紀, 尾崎, 大介, 石倉, 浩, 中野, 喜正, 守田, 文範, 梁川, 範幸, 北原, 宏, 中村, 裕義, 北田, 光一, 古山, 信明, 田中, 紘一
作成者 (ヨミ) コバヤシ, ススム, オチアイ, タケノリ
作成者の別表記 Kobayashi, Susumu, Ochiai, Takenori
日本十進分類法 (NDC) 490
内容 今回, 肝性昏睡V度の状態で生体部分肝移植を施行し救命しえた亜急性型劇症肝炎(病因不明)の1例を経験したので報告する。症例(レシピエント)は12歳, 男児であり, 感冒薬服用後, 約7日後に黄疸出現(肝炎発症), その約11日後に脳症出現(亜急性型劇症肝炎)し, 手術前日(脳症出現後4日)には, 肝性昏睡V度, 脳波もほとんど平坦化した状態であった。入院時の血液生化学データはWBC, 5600;RBC, 5.65x 10^6;Hb, 17.3g/dl;Ht, 51.5%;Plt, 144x 10^3;GOT, 2839 U/L;GPT, 3307 U/L;T.Bil, 23.2mg/dl;D.Bil, 16.5mg/dl;PT, 36%;HPT, 19%;NH3, 10μg/dl, 肝炎ウイルスマーカーは全て陰性であった。術前アンモニアは287μg/dlまで上昇し, 手術前日には痛覚反応が消失し, 肝性昏睡V度となった。血液型はB型, 入院時の身長は163.0cm, 体重は45.5kgであり, 標準肝容積(SLV)=1033.5cm^3であった。ドナーは母親であり, 血液型はB型(一致), 肝右葉の移植となった。術後の意識レベルの回復は極めて良好であり, 術翌日には開眼が見られ, 第4病日には気管内挿管チューブの抜管が可能であった。高度の肝性昏睡を示す急性肝不全症例に対する肝移植後は移植そのものがうまくいっても脳死や脳萎縮等の重度の神経学的後遺症を残すことが知られているが, 今回の症例は神経学的後遺症を全く残さず, 術後79病日で退院となった。
Living donor liver transplantation (LDLT) has been established as the therapeutic strategy for the rescue of terminal liver disease in Japan. We performed the second case of LDLT in Chiba prefecture for a subacute fulminant hepatitis case of an unknown origin. The recipient was a 12-yr-old boy, who had developed the hepatic coma up to coma grade V. The recipient was B as the blood type, 165.5cm in height and 45.5kg in weight. The donor was his mother of 42-yr-old and her blood type had been identical as B. The right hepatic lobe was transplanted to the recipient. The postsurgical course was quite excellent to recover consciousness rapidly and gain gradually normal hepatic function. The donor discharged on 20th postoperative day without any problems. The recipient discharged on 79th post-operative day without any neurological deficits.

公開者 千葉医学会
コンテンツの種類 雑誌掲載論文 Journal Article
DCMI資源タイプ text
ファイル形式 application/pdf
ISSN 0303-5476
NCID AN00142148
掲載誌情報 千葉医学雑誌 Vol.77 no.5 page.359-366 (2001-10-01)
情報源 Chiba medical journal
言語 日本語
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